ヴェネローゼ異聞

「俺たちは選ばれたんだ」

（≪我らが牙≫の口癖）

『冥界の門』が破壊され、生死の境界が失われた世界。一度死を迎え、異能の力を手に入れて復活した不死者たち、それが「ラビリス使い」です。

このゲームのプレイヤーは、自分の操るキャラクターとしてラビリス使いを作成します。これを、「プレイヤーズキャラクター」、略して「ＰＣ」とも呼びます。

プレイヤーは、自分のＰＣの名前、年齢、性別などの設定を、自由に決めることができます。

『ラビリス』の舞台は１９世紀初頭のヨーロッパとされています。この時代背景に沿ったキャラクター設定をしたり、歴史上の実在の人物をモチーフにしたりしてもよいですし、「現代日本からタイムスリップしてきた高校生」「北極から蘇ったマンモス」といった破天荒な設定で遊ぶことも可能です。

ただし、このゲームはみんなで一緒に遊ぶゲームです。どんな雰囲気で遊びたいのか、よく話しあうことをおすすめします。

「最大ｈｐ」とは、ラビリス使いの体力、何点までのダメージに耐えて行動できるかを表す数値です。

最初にＰＣを作成したとき、最大ｈｐは１００となります。最大ｈｐは、「成長」（後述）の効果で上昇させることができます。

自分のＰＣの「クラス」をひとつ決定してください。

クラスとは、ラビリス使いの持つ能力の系統です。彼らがラビリス使いとなったとき、生前の記憶に応じて、ただひとつに決まるものです。一度決まったクラスは、変更することができません。

特定の職業を想起させる名称が見られますが、彼らが生前その職業であったとは限りません。そのラビリス使いがおおまかにどのような力を求める人物であったか、というイメージでとらえてください。とは言っても、どのような資質があればどのようなラビリス使いになるのか、明確にわかっているわけではありません。

どのクラスを選ぶかによって、取得できる「ラビリス」（後述）や、「探索」（後述）の得意・不得意が異なります。

ＰＣは、２～６の番号が振られた５つの「スロット」を持ちます。

すべてのスロットは、「キャパシティ」と呼ばれる数値を持ちます。ＰＣを最初に作成したとき、各スロットのキャパシティは、そのスロットの番号と同じです。

キャパシティは、「成長」（後述）の効果で上昇させることができます。

「ラビリス」とは、ラビリス使いが操る超常能力の総称です。武器のような形状をとって顕現するもの、魔法のように使うもの、肉体や体術の強化としてあらわれるものなど、さまざまな力があります。

ラビリスには、「初期ラビリス」と「習得ラビリス」があります。

初期ラビリスは、すべてのＰＣが最初から持っているラビリスです。クラスごとに名称は異なりますが、性能は同じものです。初期ラビリスは、戦闘中に「封殺判定」（後述）に成功したときのみ、使用することができます。

習得ラビリスは、任意で習得し、ＰＣの持つ「スロット」にセットできるラビリスです。どのクラスも共通で習得できるラビリスと、特定のクラスしか習得できないラビリスがあります。

それぞれのラビリスには、「コスト」という値が設定されています。

ＰＣの最大ｈｐを、習得したいラビリスのコスト×５点減少させるたびに、３～６番のスロットにそのラビリスをセットすることができます。ただし、習得するラビリスのコストが、そのスロットのキャパシティを超えてはいけません。２番のスロットは、「エゴ（後述）」をセットする特殊なスロットのため、残しておいてください。

ひとつのスロットにはひとつのラビリスしか習得できません。異なるスロットに同じラビリスをいくつ習得してもかまいません。習得するラビリスの数は、０～４個まで、好きな数で構いません。最大ｈｐが０以下になるようなラビリスの習得はできません。

戦闘中にサイコロで３～６の目を振ったとき、対応する番号のスロットに習得しているラビリスの効果を、「封殺判定」の成功・失敗にかかわらず使用することができます。

習得ラビリスは、「リスペック」（後述）の効果によってプレイヤーが自由に変更できます。その際、習得を取り消したラビリスに支払った分の最大ｈｐは返却されます。

とは、ＰＣの個性や、本人が得意とするラビリスの力によらない戦法を表します。

エゴにコストはありません。必ず１つ選んで、２番のスロットに習得してください。

戦闘中にサイコロで２の目を振ったとき、エゴの効果を「封殺判定」の成功・失敗にかかわらず使用することができます。

エゴは、「成長」（後述）の効果によって変更することが可能です。

「属性」とは、ＰＣの基本的な立場、信念を表すものです。もっとも自分のキャラクターに近いと思うものをひとつ選んでください。

属性は、「成長」（後述）の効果によって変更することが可能です。