ヴェネローゼ異聞

「何事も、意味のないところに贅沢がある。そして贅沢こそが人を人たらしめるのだよ」

(≪伯爵≫、午後のティータイムにて)

ブティック(おまけ)

演出用おまけ表

特にゲーム進行上の意味がない表をいろいろ用意してあります。

必ずしも振る必要はありませんが、演出や設定に困ったときに、サイコロを振ったり、好きな内容を選んだりして活用してください。即興のロールプレイに慣れていない方などにおすすめです。

≪エキストラ表≫
サイコロを1つ振り、数字に対応する内容を見てください。
1幼い子供
2若い娘
3農夫
4貴族
5老婆
6
≪エキストラ詳細表≫
サイコロを1つ振り、数字に対応する内容を見てください。
1美しい + ≪エキストラ表≫
2怪しい + ≪エキストラ表≫
3平凡な + ≪エキストラ表≫
4人のよさそうな + ≪エキストラ表≫
5やつれた + ≪エキストラ表≫
6札束を抱えた + ≪エキストラ表≫
≪肉体損壊表≫
サイコロを1つ振り、数字に対応する内容を見てください。
1≪部位表≫が真っ二つになる。
2≪部位表≫から先がなくなる。
3≪部位表≫がへし折れる。
4≪部位表≫の皮膚が剥がれる。
5≪部位表≫が焼けただれる。
6衣服がはじけ飛ぶ。
≪部位表≫
サイコロを1つ振り、数字に対応する内容を見てください。
1
2
3
4右腕
5
6
≪イベント結末表≫
サイコロを1つ振り、その出目に意志判定の達成値を加えます。数字に対応する内容を見てください。
1~3罠か、裏切りか……君達の行動は愚かな間違いであり、非常に痛い目を見ることになった。
4~6君達にこそ大した被害は及ばなかったが、手痛い教訓や心残りを得る結果となった。
7~9やるだけのことはやったが、本当にあれで正しかったのか? どちらともわからないまま君達は先へ進む。
10~12君の考えはとても冴えていたと言えるだろう。満足感や感謝の言葉を得て、君達は先へ進む。
13以上この奇跡は、君達にとって、晩酌のたびに語り草にするような貴重な思い出となるだろう。
≪ラビリス使い設定表≫
サイコロを2つ振り、その出目を合計します。数字に対応する内容を見てください。
2,3君は閉鎖された環境で、誰にも知られることもなくひっそりと死を迎えた。ラビリス使いとなり、外へ出る力を得た君が見たのは、書物でしか見たことのない……あるいは存在すら知らなかった世界だった。
4君は、異常者の殺人鬼や狂った大衆によって、理不尽に無残に殺された。たまたまラビリス使いとして生を拾ったものの、刻み込まれた恐怖と絶望は消えることはない。この世界の危機においても、一番恐ろしいのは人間なのだ。
5君は「事件」や怪物によって全てを失った。ラビリス使いとなった君の最初の戦いは、かつて大切であった人々の動く死体を燃やし尽くすことだった。怨嗟の声に背中を押されるようにして、君はヴェネローゼに辿りついたのだ。
6君は罪人として、正義の名の元に処刑された。君が悪人であったのか、それとも無実であったのか、君を殺した大衆はもはや興味も抱かないだろう。ラビリス使いとなった君は、申し訳程度の監視のもとに再び野に放たれた。
7君はごく平凡な死を迎えた。貧困にしろ、病にしろ、世界中にありふれた話だ。しかし、世界が君に与えた宿命は、そんな日常に残したありきたりな心残りを叶えることすら許さずに、君を戦いの場へ駆り立てた。
8君は最初からラビリス使いとなることを目的として、毒をあおって死んだ。自ら決断したのかもしれないし、そうすることが定められていたのかもしれない。幸運な君は、予定通りの第二の生を手に入れたのだ。
9君の人生になにひとつ悔いはなかった。財産、名声、ロマンス……。そういったものが全てあったのかもしれないし、なかったとして、そのうちのどれかで十分だった。降ってわいた新しい人生は、どんな物語になるだろうか。
10君は自分以外の誰かを護ろうとして死んだ。それは大切な人であったかもしれないし、通りすがりの誰かかもしれない。のちにラビリス使いとして蘇ったときの君に、その相手がどうなったかを知るすべはなかった。
11,12君は、そのとき*何か*と遭遇したことだけは覚えている。恐ろしい怪物か、実体を持った叫びの渦か、不気味な歯車の集合体か……。気が付けば、君はラビリス使いとなっていた。死んだということなのだろうか。
≪三叉路表≫
サイコロを2つ振り、その出目を合計します。数字に対応する内容を見てください。
2『薔薇の香り漂う石室』
薄暗く、狭い部屋を見つけた。床には薔薇のような模様が刻まれ、その中央が妖しく光っている。
この奇妙な部屋を調べてみるか、そのまま引き返すか?
3『天井に紫のシダが茂る通路』
頭上から通り雨が降り注ぐ。……通り雨? 地下水が染みだしてでもいるのだろうか。
気にせず進むか、それとも雨宿りできる場所を探すか?
4『追憶待合室』
大仰な建築物に入ってみると、待合室のような作りになっていた。先へと進む長い通路と、受付のような小窓がある。
このまま通路を進むか、受付の向こうを調べてみるか?
5『庭園入り口』
北側の道は庭園にでも続いているようで、爽やかな花の香りが漂ってくる。それを避けるように、南側にはゆるやかな下り坂。
どちらへ進む?
6『仮面が目印の三叉路』
「エクストラアベニュー。教会に御用の方は右へ。無神論者は左の通路からカフェーへ」……そう問いかける声はどうやら、壁に飾られた奇妙な仮面から発されているようだ。
どちらへ進む?
7『岐路』
君たちの前には、いかにも険しい近道と、安全そうな迂回路がある。
どちらへ進む?
8『冷熱洞』
君たちの前に、熱気を発する洞穴と、冷気を発する洞穴が並ぶ。
どちらへ進む?
9『立体的な路地裏』
路地裏の行き止まり。目の前には、何かの裏口と思われるドアがある。右手には錆びた階段があり、アパルトメントのような作りの空中通路へつながっている。
どちらへ進む?
10『腰まで水に浸かる通路』
君達の行く手に光が差した。ようやく薄暗い通路の探索から解放されそうだが……、どこか不自然にも思える。
足早に明るい方へ向かうか、それとも警戒するか?
11『様々な遺品の集積所』
ゴミ捨て場らしき場所に出た。汚いし臭いしでさっさと立ち去りたいが、しかし前方からは何者が接近するような気配。
先を急ぐか、それともここで体勢を整えるか?
12『狂気の人生』
牢獄のようなつくりの小部屋に出た。2つの白骨死体があり、そのかたわらには脱獄を試みたと思しき壁の穴が見受けられる。
無視して進むか、それともこの部屋を調べてみるか?
≪階段表≫
サイコロを2つ振り、その出目を合計します。数字に対応する内容を見てください。
2『他人の家』
ドアを開けると……、どうやら民家のようだった。住民が目を白黒させている。
どうやらここは2階のようで、階段を拝借すれば下の階層へ出ることができるらしい。
3『枯れ果てた井戸』
この石造りの縦穴は、かつて迷宮都市を上下に貫いていた井戸だろう。
登るのは無理があるだろうが、下の階層へ飛び降りることはできる。
4『キノコをぐるりと巡る螺旋』
地底の瘴気で異常成長でもしたのだろうか。巨大な赤いキノコが下階から突き出ている。
周囲にも巨大なキノコがいくつか群生しており、笠の上を辿れば下階へ安全に降りられそうだ。
5『スロープ』
通路がゆるやかに下り坂へと変化していく。このまま進めば、そのうち下の階層へ達するだろう。
君達の他にも利用者がいるのか、通路には点々と灯りが並んでいる。
6『階段』
レストラン跡に出た。厨房の向こうに、階下の酒蔵へと降りる階段が見える。
7『階段』
苔むした階段を、深い霧が包んでいる。時空の歪んだ迷宮都市で、一度見つけた階段を再び見つけるのは難しい。
8『階段』
空気の冷えた、霊安所とおぼしき空間。その中央には、さらに地下へと誘う石造りの階段がある。
9『崩れ落ちた床』
木造建築の瓦礫が積み重なる一帯に出た。
腐った床材が自然と崩れ、下の階層とつながっているようだ。
10『朽ちた昇降機』
小さな昇降機がある。
錆びついてはいるが、巻き上げ機を操作できれば下の階層へ降りられそうだ。
11『真黒き断崖』
断崖絶壁。深い谷の底を見通すことはできそうにない。
しかし、何者かによってしつらえられた鉄製の梯子が、その闇の奥へと続いている。
12『灯火の残る街』
廃墟と化した街角。なぜか燃え続ける松明の灯りだけが霧にかすんでいる。
側溝のの鉄格子を外せば、階下の水流へ降りることができるだろう。
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