国立兵站大学Ｗｅｂシラバス

ＧＭ話し合いのとおりなら、楯丸センパイのシーンで大丈夫っすね。一応聞きますが、ドラマシーンで？

鴉取 楯丸はい、ドラマシーンいきます。

ＧＭういうい。

鴉取 楯丸都市シーンを使います。場面としては優良ちゃんと一緒におりますが、ちょいと描写から入りますね。

鴉取 楯丸都市シーン表 → 古びた劇場。照明は落ち、あなたたちのほかに観客の姿は見えないが……。

鴉取 楯丸劇場か。では「そこ」にしましょう。

鴉取 楯丸斜歯忍軍傘下フロント企業所有の劇場。その奥の隠し部屋に、楯丸の忍務用セーフハウスが存在する。

鴉取 楯丸生活感のない調度品の数々は自動機械により清掃が行き届いていおり、フローリングには塵ひとつない。楯丸は床に描かれた儀式用の魔方陣の中央に置かれたソファに深く腰掛け、優良とそこにいる。

鴉取 楯丸時折、意識の半ばは、”ここ”にない。五感の一部をアストラル空間へと投射し、あるときは裁と語らい、あるときは綾乃と語らう。そして――

鴉取 楯丸先に判定します。対象は塾講師の【居所】。特技は≪千里眼の術≫です。

ＧＭうい。判定をどうぞっ。あ、感情修正、いりますか？

鴉取 楯丸ありがとうございます。あ、ええと、そうだな。

鴉取 楯丸楯丸がアストラル体を飛ばして各地を遊弋している――という感じにしようと思うので、現段階では、優良ちゃんにシーン登場要請はしていないことにしていいでしょうか。ダメなら素直にいただきましょう。

ＧＭほむ。そちらがそういうなら。

鴉取 楯丸ありがとうございます。では単独シーンのまま、奥義を切ります。

鴉取 楯丸判定処理を終えたら優良ちゃんに登場要請いたしますね。

ＧＭはーいっ。居所は感情共有されます。どんな感じで出ましょうかね……。

ＧＭサイクル冒頭で言われた話というのは、もう聞かされているのか。それとも直後かしら。

鴉取 楯丸では、そうだな。楯丸が塾講師に紋を残し、加佐見先生たちに連絡をしたところで、意識を肉体へと戻す……というかたちで登場していただきましょうか。

鴉取 楯丸話は、どうするかな。移動して飲み物なり食べ物なりと、ひとごこちついたころがラクかな。ＧＭ的に、優良ちゃんにこの時点で知っといたほうがラクとか、これは聞いてる想定だったとかあります？

ＧＭうーん、そっちに合わせるつもり。問い詰めるも、何も知らせずに囲うも、お好きに。

鴉取 楯丸ＯＫ。ではそのへんからはじめましょうか。

鴉取 楯丸眼前のテーブルに置かれた紅茶を半ば飲み終えて、意識が肉体へと戻る。

鴉取 楯丸……侵蝕が進み、優良自身が妖魔に操られれば、ここの防備とて何の意味もなさない。それはわかっているが、この場所を選んだのには訳がある。

鴉取 楯丸準備のためだ。戦いの。

鴉取 楯丸だが、その前に。なによりも優先すべきことがある。連れてきたときのように、優良をそっと抱きしめる。

九頭龍 優良されるがまま。無防備なのはいつものことだが、くすぐったがるような抵抗すらない。どろっと身体を預けるような感覚で、

九頭龍 優良「……せんぱい」まどろむような声色は、意外と落ち着いている。

九頭龍 優良「いくらなんでも、昨日から、触りすぎじゃないっすか……」

鴉取 楯丸「ダメかな。もちろん優良が嫌なら、やめるが……個人的には、」

鴉取 楯丸頬をふにふにする。「これでも我慢したほうだ、と思っているのだけれどね」

九頭龍 優良「嫌ってわけ、じゃ……」語尾を濁して、不安げに見上げよう。我慢、か。よくわからないけど、何か我慢させたろうか。

九頭龍 優良「……ごめんなさい……」とだけ絞り出して、そこで苦しげに息をつく。「なんか今日、迷惑ばっかり……」

九頭龍 優良ずっと、こんな調子で不安定、だ。明け方あたりから身体がだるそうにしているのもあるが、課題が一問解けないだけで涙目になったり、意味のわからないタイミングで謝り出したり、と。

鴉取 楯丸苦しそうにする彼女の様子を見て、手をふっと緩める。「迷惑？」さも意外だ、という響きを含んで、囁きは耳朶をくすぐる。

鴉取 楯丸「大丈夫だ、優良。それより僕の方も言い方が悪かったな……僕が、こうして、優良に触れていたいんだ」

鴉取 楯丸「……落ち着くからね」

九頭龍 優良「……そっすか」声色は相変わらずどろどろとまどろんでいる。ただ、何か許しを得たかのように、指先が淡く、彼の服の端を掴む。

九頭龍 優良「だったら、いい、かな……。嫌じゃ、ないですし」今度ははっきりと。

九頭龍 優良「……て、いうか」力なく笑う。「センパイ以外に触られるの、あんなに怖かったんすね」

九頭龍 優良……まだ、先ほどの震えが消えたわけではない。むしろ、震える体力が残っていないだけで。覗きこまれた眼の奥が、蟲に喰い荒らされるかのような不安感があって。

九頭龍 優良「……あの、あたし、は」言葉がそれ以上続かない。触れようとすると、息が詰まる。

鴉取 楯丸優良の髪を、手で梳くようにゆっくりと撫でる。一瞬、躊躇って。やがてぎこちなく、優良と額を合わせる。目を瞑って、慎重に語りだす。

鴉取 楯丸「大丈夫。あの塾講師は悪いやつでね。加佐見先生の命を狙っている。……あいつから、薬をもらったろう？」

九頭龍 優良「…………っ」頭痛が走る、が、息を大きく吐いて、耐えて、数秒後にゆっくりと頷こう。

九頭龍 優良「え、と……。塾……塾のバイトが、試験期間とか、休みが融通利く、って……」やや朦朧とした様子で、それでも必死に、「でも……ほら、あたし、採点とかボロボロで、すぐ辞めさせられそうになったんです、けど」

九頭龍 優良「他にできる仕事があるって、先生が……、それで」

九頭龍 優良頭を押さえる。「それで……それで、どうしたんだっけ……？　あれ」

鴉取 楯丸「うん。分かってる」ぎゅっと抱きしめる。「……無理に思い出さないで、大丈夫。今、優良は毒にやられてるんだ。いま辛いのは、それが理由」

鴉取 楯丸「どうにかしてくるよ。……優良。君には、たくさん借りがあるからね」

九頭龍 優良「……はい……」口ぐせのように、ごめんなさい、と消え入りそうな声で続けて。

九頭龍 優良「借りなんて、そんな、大げさな……。あたし、ただ、センパイと、ですね」

九頭龍 優良「センパイと、もうちょっと、一緒に……一緒にいれたら、楽しいなって……それだけ、で」抱きつきかえしつつ。

鴉取 楯丸「大げさじゃない。優良、僕はね、君に何度も助けられているんだ」抱きしめながら、髪を梳く。そっと肩を撫でる。

鴉取 楯丸「同じだよ。卒業だとか単位だとかは、一緒にいるための口実だった。君と話すだけで、いろいろな物事に前向きになれて、世界が優しく見えるんだ……」

鴉取 楯丸「……君が無理することはなかったんだ」声に後悔の色が混じる。「君を追い詰めてしまった。ごめん、優良」

九頭龍 優良「……で、も」

九頭龍 優良「センパイ、どっか行っちゃうんじゃないんですか……？」

九頭龍 優良抱きつく手指に力がこもる。堰き止めるものがなくなった言葉がぽろぽろと漏れる。

九頭龍 優良「あたし、は。あたしなんか……何にもなれないし、一人でどこか、行けるわけじゃないし……。どうせ、いつか、置いてかれて」

九頭龍 優良すがるようにしがみつく。「父さんも……母さんだって……、あたしが、何もできないからっ」

鴉取 楯丸「そのことなんだが……」指でどうにか涙を拭おうとするが、次々と溢れていく。「優良。君はいろいろなことができるよ。君が気付いていない沢山のことをね」

鴉取 楯丸自分はエゴイストだったと、楯丸は今にして考える。

鴉取 楯丸涙を諦めて、彼女の背中を撫でる。瞳をみつめる。「気付いていないだけなんだ、優良。……じゃあ、そうだな」

鴉取 楯丸思案げな表情で、言葉を紡ぎ出す。「……いまから君に、幾つかお願いしても、いいかな」

九頭龍 優良「え……？　あ、はい……」目をごしごしとやって、「が、頑張ります、けど」

鴉取 楯丸「オーケー」ふっと微笑む。「じゃ、まずひとつ。頭を撫でてもらおうかな」

九頭龍 優良「…………？」おずおずと手を伸ばして、耳の横あたりの髪を混ぜる。釣られるように、ふ、と少しだけ表情を崩して、

九頭龍 優良「……ん。やっと笑ってくれた」

鴉取 楯丸「……そう、か。困り顔ばっかり、だったか」撫でられながら目を細める。「優良もだ。その方が、やっぱり可愛いな」

鴉取 楯丸「……次。キスして、いいかな」同じように耳横あたりの髪をかきあげる。

九頭龍 優良「はい……」と、くすぐったそうに目を細めて、数秒ほど手の中の髪をもてあそび、

九頭龍 優良「……はい？」今までの力なさはなんだったのかという速度で身を離し、

九頭龍 優良「はい！？　ど、どういう流れっすか！？」この状況でそういう流れだと思わない人類はこいつぐらいだが、それはまあいい。

鴉取 楯丸「お願いだ」逃さん。

九頭龍 優良「え、えええっ、あ」引き寄せなおされてしどろもどろ。

九頭龍 優良待って、待って、と口の中でもごもごやりながら胸板に両手をつき、押し返し、……途方に暮れたような顔で見上げて、

九頭龍 優良「……あの……、ご、ごめんなさい、そういうのあたしほんと全然ダメで……あの、だから、ほら」

九頭龍 優良困ったような笑顔で。

九頭龍 優良「……センパイが、教えてくれなきゃ、わかんない、……です」

鴉取 楯丸ついばむように口づけた。様子をうかがうようにゆっくりとぬくもりを触れ合わせる。片手で背中を掻き抱き、もう片手はと指と指を絡め合わせる。

鴉取 楯丸……惜しむようにぬくもりを離す。「……３つ目。一生、傍にいてほしい。優良。僕には、君が必要なんだ」

九頭龍 優良……ぼんやりとした視線を合わせる。その奥の、普段は覗けないような深い奥底が揺れるのも見えるくらいに。

九頭龍 優良「ほんと、……ですか？　あ、あたし、センパイが思ってくれてるような娘じゃ、ないかもしんなくて……、それに……」

九頭龍 優良苦しげな吐息。「……しょ、正直、このまま、ダメかもしんなくて……それでも、」

九頭龍 優良「ほんとの、ほんとですか」

鴉取 楯丸「ほんとのほんと」髪を撫でる。「お互い、まだまだ知らないことだらけさ。でもそれって、知る楽しみがあるってことでもある。知らないままでいたほうがいいこともあるかもしれないな。それはそれで、いいじゃないか。それも、優良だ」

鴉取 楯丸「ふたりでこれから沢山、楽しいことや嬉しいことを積み上げていこう。……愛している、優良」

九頭龍 優良「……え、へへ。センパイはやっぱ、何を言うにも大げさですよお……」詰まりそうな呼吸の合間から、それでも嬉しそうな声。

九頭龍 優良「だったら、……だったら、あたしからも……お願いして、いいっすか」

九頭龍 優良絡めた指をぎゅっと握りしめ、顔を埋めて、

九頭龍 優良「……苦しい、です。たすけて、ください」

九頭龍 優良普通なら、この状況なら、誰だって言えるような一言だ。でも、彼女にとって、それを口にすることすら、一生分の許しが必要、だった。

鴉取 楯丸――たすけてください。

鴉取 楯丸その言葉に、楯丸は思わず泣きそうになる。堪えてどうにか笑顔を作る。いま、自分は笑えているだろうか。

鴉取 楯丸「当たり前だ。……いつだって頼っていい。僕も困ったら、すぐに君を頼るから、」

鴉取 楯丸「……君を助けるよ」

九頭龍 優良「ん、そしたら、ずっと……」

九頭龍 優良「……っ、あ、あう……」安堵で気が抜けたのか、粛々と制限時間が訪れただけか。その先を言葉にできずに身体をまるめて……こっちからはこんな感じ、かな。

鴉取 楯丸眠り込む優良を優しく抱きしめ、かかえて寝台へと運ぶ。「……いまから君は夢を見る。いやな悪夢だ。けど、目覚めたときには、何もかも終わっている。だから、」

鴉取 楯丸「安心してお休み」横たえて、

鴉取 楯丸背を向ける。……戦いの時間だ。　というところでシーンを閉じましょう。長々失礼いたしました……！

加佐見 エリカでは、パパンと喋ってから塾講師に戦闘仕掛けたいのですが、大丈夫でしょうか。

羽鳥 綾乃よろしくお願いします！先生どうぞです！

ＧＭはーい。一応戦闘側の処理を先に。乱入する方は宣言と、戦場表を振るかどうかをお願いします。

加佐見 エリカ入りたかったら優良ちゃん以外全員入れるよ……（ふるえ）

ＧＭ…………。なんか、奇跡的に狙い澄ましたよーに、優良ちゃんが乱入できないんですよねーこれ……こっちの判定失敗と意図的な譲歩とはいえ……。

羽鳥 綾乃うふふ、乱入しますよー。と宣言だけはしておきますの。

鴉取 楯丸あ、ちょっとお待ちを！

加佐見 エリカはいな。

鴉取 楯丸乱入決定については後でよいでしょうか？＜ＧＭ　ロール次第だとおもいますしね。

ＧＭふむ、言いたいことはわかる。……ま、いいか。先に九頭龍邸シーンの続きをやっちゃいましょうか。

加佐見 エリカ綾乃さんが出て行った。私は少しだけぼんやりとしていたが、慌ててコートのボタンを一番上まで留め……留め……震える手と無駄に大きい胸が憎い……！

加佐見 エリカ「……すみません、御見苦しいものを……」惰性で言葉を紡ぎ、どうにかボタンを留めて首を振る。

加佐見 エリカ日本語も不自由になり始めている気がするけれど落ちつこう。そうだ、ここに来たのはこんなことをする為ではない。

加佐見 エリカ「……九頭龍先生は、私よりも現状を御存じなのではないでしょうか」どうにか肌を晒さない格好になって、相手のいる方に視線を向ける。

九頭龍 裁「……理解しているさ、君がどれほど現状を認識しているかは知ったことではないが……」九頭龍はそこで言葉を切り、

九頭龍 裁「逆に聞きたい。君がもし現状を正しく理解しているなら、なぜ今、君は此処にいる？」

九頭龍 裁「今、君はこの場で殺されてもおかしくないと理解しているのかね？　虎穴に入ってまで、君は何を手に入れたい？」そう告げて九頭龍は加佐見をジッと睨みつけた。

加佐見 エリカ思わず視線を逸らす。泣きだすな。泣きだすな。言い聞かせる。私はこの人が怖いのだと思い知る。

加佐見 エリカそう、答えなければ。どの答えならばこの人を納得させられるか。どの答えならば私は傷つかないだろうか。自分の状況を踏まえて思考して——

加佐見 エリカ「……その質問にお答えする前に、こちらから、お聞きしてもいいでしょうか？」

加佐見 エリカ小さく、息を吐いた。どの道、命を狙われていることに変わりはない。ならば、繕うことは止そう。

加佐見 エリカ「……不躾な質問をお許しください」前置きを一つ。「九頭龍先生は……、お嬢さんをどうされたいのですか……？」

九頭龍 裁はあと裁は大きくため息をついて見せた。

九頭龍 裁（やはり私は、この女のことが嫌いなようだ。発言の一つひとつが気に障って仕方がない）思いながら、裁は告げる。

九頭龍 裁「当たり前のことを聞くな。救いたいに決まっているだろう。そのためなら如何なる代償でも払おう」

加佐見 エリカ違う。

加佐見 エリカ「……その後の、ことです」違う。違う。

加佐見 エリカ本当に、どうしてこんなところに来てしまったのだろう。帰りたい。返って布団にくるまって寝てしまいたい。私は、この人が怖い。実父によく似たこの人が怖い。

加佐見 エリカ「……どうなれば、お嬢さんが救われたと、先生は思われますか……？」

加佐見 エリカけれど、

加佐見 エリカけれど、顔を上げられる。所詮は、他人の家の親だから。こんな反抗期のようなことも言えてしまう。自分の浅ましさが、臆病さが、醜さが、心底嫌になる。

九頭龍 裁どうなれば……か。そんなこと……問われるまでもない。

九頭龍 裁「悪に満ちたこの世界で、優良の努力が正しく報われることだよ。現状はそこから著しくかい離している。だから私はそれを正さねばならない」

九頭龍 裁そのためには、私はいくらでもこの手を汚そう。

加佐見 エリカ「……ない」声が零れた。泣くな。言い聞かせる。

加佐見 エリカ「……嬉しく、ない、です……。……私は、嬉しく、なかったです……」

加佐見 エリカああ、駄目だ。これは、八つ当たりだ。代償行為だ。ここは他人の家だというのに。

加佐見 エリカ冷静にならなければなんて考える余裕はない。袖を顔に持っていったらきっと亡くなって怒鳴られる。お前は立派なシノビにならなければならないのだから、泣くなって怒鳴られる。

加佐見 エリカ泣くな。泣くな。言い聞かせる。それが自分の声なのかこの人の声なのか父の声なのか他の誰かの声なのかも分からなくなっているのに、冷静になれるはずがない。

加佐見 エリカ「……嬉しく、ない……です」

加佐見 エリカ父親に９５点のテストを見られれば、どうして１００点を取れなかったんだって反省文を書かされる家庭だった。

加佐見 エリカ「……私は、学問が好き、でした。英語が好き、でした……。……ですから、後悔していません」

加佐見 エリカ講師になりたいと思ったのは自分だから。自分のやりたいことをやってその末路に殺されたとしても、まだ、納得できる。

加佐見 エリカでも、本当は、本当は――

加佐見 エリカ「でも、でも、お父さんが……お父さんが、よく頑張ったねって言ってくれたら……一言、言ってくれれば……それだけで良かったんです」

加佐見 エリカ泣くな。言い聞かせる。

加佐見 エリカ「……それだけで、良かったんです。誰かに馬鹿にされたって、夢が叶わなくったって……良かったんです」泣くな。目頭が熱い。じわりと視界が滲む。

加佐見 エリカ「……お父さんが、自慢の娘だよって言ってくれたら……それだけで幸せだったんです。……それだけで、救われたんです……っ。……きっと、優良ちゃんも……」

九頭龍 裁やれやれと裁は首を横に振った。「君の事情など、私の知ったことではないよ。もっとも……」

九頭龍 裁「私が優良のことを、本当の意味で見てやれていなかったのは確かだ。そのせいで怪しげな塾講師の介入を許してしまった。そこは耳が痛いね」そう言って裁はため息を吐いた。

九頭龍 裁「だがだとしても、なぜ君が優良の幸せを決められる？　君は優良の何を知っている？　私の言葉ひとつで幸せになれると言うのなら……」

九頭龍 裁「なぜあの子の母親は……可不可は失われなければならなかったんだ？」

加佐見 エリカえ……、と音が落ちる。実父の色眼鏡がずれる。

加佐見 エリカ瞬きすれば、滴は零れなかった。いくらか冷静になれたのは、予想していなかった返答のおかげで。

加佐見 エリカ同時に、私は子どもの立場で言葉を吐いて、この人は九頭龍優良の親であるのだと思い知る。

加佐見 エリカ「……奥様は、……」それに続く上手な言葉はない。相手の言葉を待つように、その反応から身を守る様に、視線を落とす。

九頭龍 裁わざわざ家に乗り込んでくるくらいだから、それなりに骨があるのだろうかと思いもした。だがそれは、私の思いすごしだったのかもしれない。

九頭龍 裁「……私には可不可の分まで、あの子を立派に育てる責務がある。それを世界が許さないなら、私は世界にだって抗おう」

九頭龍 裁「君にその覚悟があるのかね？」

加佐見 エリカ「……ありません」はっきりと、答える。

加佐見 エリカ「……私は、この先ずっと守り続けることなんか、出来ません。お嬢さんが学校からいなくなった後のことにまで、責任を持つことはできません。……ですが」

加佐見 エリカ顔を上げた。九頭龍裁の目を、真っ直ぐに見た。「……九頭龍優良ちゃんは、立派な子です。友達のために人に頭を下げることのできる、とても優しい子です」

九頭龍 裁「何を分かりきったことを」裁はフンと誇らしげに鼻を鳴らした。

九頭龍 裁「なら、君はその”とても優しい子”に何が出来る？　最後まで責任を持てないと言うのなら、何を思ってここに来た？」

加佐見 エリカ「……優しい子では、いけないのですか」暴論だと分かっている。無責任な言葉だと分かっている。それでも、

加佐見 エリカ「……お嬢さんの優しさが他人を惹き付けて、支援者を引き寄せて、お嬢さんの力になるならば……そんな強さは、立派ではないのですか」その暴論を言ってのけた生徒がいる。

加佐見 エリカそして、「……私も、お嬢さんの力になりたい一人です」

九頭龍 裁「力になりたいと言うのなら……」裁は残酷ともいえるその指摘を、一切の感情を込めずに伝える。

九頭龍 裁「今、この場で君が死ねばそれが最善だと知って、この場に立っているのかね？」

加佐見 エリカ「……それでお嬢さんが笑顔になると本気で思っていらっしゃるならば、どうぞ」

加佐見 エリカ顔は、上げたまま。

加佐見 エリカ「……そのおつもりでしたら、こちらも全力で抵抗させていただきますが」

九頭龍 裁無策、と言うわけではないらしい。勿論、全力を出せば小娘に後れを取ることなど有り得ない。だが今は時間が惜しいのも事実。

九頭龍 裁「ふん、ようやく交渉のし甲斐が出てきたじゃないか。要件を言え。聞くだけ聞いてやろう」

加佐見 エリカ「……あの塾講師は私を狙っています。そこを逆に叩くというのは、如何でしょうか……？　私もシノビの端くれですから、戦力にはなれるかと……」

加佐見 エリカ「……相手の出方待ちなんて悠長だと思われるのでしたら、こちらから叩くのも構いません」

九頭龍 裁もとより、単独で塾講師を討つとなれば、相当の困難は予想されている。……こんな小娘でも頭数くらいにはなるか？　いや、そもそも……

九頭龍 裁「その交渉の前提には、奴の居所が知れていることが条件になる。君はそれを満たしているのかね？」

加佐見 エリカ「……勿論」多分、この家にやってきて初めて、私は笑った。

九頭龍 裁弱腰に見えて、無策でも手ぶらでもない。何もかもが見かけどおりと言うわけではないのなら、頭数くらいの価値はありそうだ。

九頭龍 裁それなら、ひとまずは小娘と共闘するのも悪手ではないだろう。

九頭龍 裁「いいだろう、君の策に乗ってやろうじゃないか。策と呼ぶには、あまりに覚束ない策だがね」

九頭龍 裁小娘ひとり、いざとなれば縊り殺すのも容易だろう。

加佐見 エリカじゃあ、これからパパンと二人で居場所使って塾講師殴りに行くということでお願いします。

ＧＭふむ。では改めて。乱入の宣言と、戦場表の有無を。

羽鳥 綾乃演出修正のため不参加で。

鴉取 楯丸参加します。

ＧＭ戦場表は……一応、シーンプレイヤーのせんせが望むなら振ることができます。バクチなのでおそらく安定はしませんが……。

加佐見 エリカ振らない方向でお願いします……！

ＧＭはいっ。では、そっちから殴りにくるのかあ……状況は……そうだな。

ＧＭそのままクライマックスになだれこむことも予想されますが……時間帯はどのくらいがいいです？

ＧＭ塾講師はまあ、表の顔：塾講師なんで、土曜日もそういう生活をしていることでしょう。

加佐見 エリカ塾講師の授業が終わって塾を出てくる頃を狙う、みたいなのを想定しておりましたので、夜ですかね。

ＧＭでは……夜か。人気のないほうがいいかい？

加佐見 エリカまあ、一応一人を複数で殴るわけですし、人気はない方がいいかなっと。

ＧＭじゃ、そーだな。……夜。子供の時間はとっくに終わり、学生たちの時間もそろそろ終わりかけの頃。

ＧＭ一人の……ともすれば「そこにいる」ことすら気づかれなさそうな、茫洋とした男が、塾近くの小さな公園のベンチでコーヒーとか飲んでる。というのはどうでしょう。

加佐見 エリカ「……あの男、ですね」傍にいる九頭龍裁に耳打ちする。

九頭龍 裁「ああ、間違いないだろう」周囲に他の人影はなく、奴に気負った様子は見られない。油断しているのか、それとも自らの力に自信があるのか……

加佐見 エリカ「……では、行きましょう。私をどうこうするのは、彼の後でお願いします」自分の装備を確認して、隣の男性に一言声をかける。

九頭龍 裁「ふん、分かっているじゃないか」呟きつつ、ふと何かの気配を感じた。この気配は確か……

鴉取 楯丸暗視装置をつけた使い魔・愛梟のカリストが、闇に溶けてふたりの上空を舞っている。

鴉取 楯丸そこから１００ｍは離れたビルの屋上に、楯丸はいた。寝そべった状態で、真鍮製の望遠鏡を覗き込んでいる。

鴉取 楯丸……加佐見女史に情報を流したのはある種の賭けだ。だが、どう転んでも、楯丸にとって為すべきことは変わらない。カリストとふたりに細やかながら合図を送る。

鴉取 楯丸……隣におかれているのは、銃架に支えられた年代がかったボトルアクション式ライフル。奇妙な魔術紋様が刻まれ、斜歯忍軍特製の照準器がいかにも不似合いだ。覗き込み、トリガーに指をかける。

鴉取 楯丸狂おしいほどの怒りを殺意にかえて、「風よし。目標確認。……」準備は、整っている。

「眠気覚」では。

「眠気覚」「……こちらから行く手間が省けた……」

「眠気覚」ぞんざいにコーヒー缶を落とす。「とは、言い難いようですね……」

「眠気覚」座ったまま、視線を向ける。シノビである貴方たちならば――そうしている人間の男に見えるものが、見せかけの姿にしかすぎないことに気付くだろう。よくて擬態、最悪、疑似餌のような器官にすぎないと。

「眠気覚」コーヒー缶が落ちた足元に、妖気をまとった……そうですね、蛇だ。輪郭のあるようなないような、蛇の群れがうごめいている。

「眠気覚」「できれば、自覚がないうちに喰ってしまいたかったんですがね」やれやれ、と付け加えられる声も、もはや男の喉から出ているか怪しい。その場に響く。

加佐見 エリカ「……」ぞっとする。しかし、「……かえって安心できます。貴方を傷つけても、殴っても、殺しても、私を怒る人はいませんから」虚勢であるけれど、笑顔を作ってみせる。

「眠気覚」「そうですね。怒りとは全く不合理です――」と、傍らの男と、遠い気配を見やり、

「眠気覚」「あなた一人なら兎も角、どうも余計なものまで顔を出して」ため息。というかんじで、プロットへまいりましょう。

ＧＭうむ、これで戦闘に入れるなら……プロットかな。

鴉取 楯丸こちらの目的は、このメインフェイズで一撃でも当てて、クライマックスの時間制限負荷を軽減することですね。

ＧＭ先手を打つか、間合いを広く取るか、安定性を重視するか。

ＧＭ今回の場合、そうですね。当てることが一番重要なんじゃない？　とは言っておこう。

鴉取 楯丸手番がくれば攻撃したり奥義つかったりってかんじですね。奥義は判定がいらないから高プロットにいけるのがつよいよなあ。

ＧＭよはんさん……。

鴉取 楯丸こっちは【凶手】を成功させないといけないんですよ！！！

羽鳥 綾乃……奥義に判定が必要なほう、あやのんでっす。

鴉取 楯丸なので追加忍法は初心者のかたにはオススメしないことにしてますね……

鴉取 楯丸ゲームになれないと弱すぎる……うまくつかえばおもしろいんですが……

羽鳥 綾乃今回に関してはちょっとやりたかったので後悔はないですの。

ＧＭではでは、プロットオープンと参りましょう。

第１ラウンド

零	壱	弐	参	肆	伍	陸	死地
				裁	エリカ	眠気覚楯丸

ＧＭまあこうならあな！！！

鴉取 楯丸げえっ。

ＧＭふふ、頑張ってくださいね？

ＧＭ……というわけで。

ＧＭやることは決まっていますが。プロット６、どちらからまいりましょうね。そっちの好きな方でいいよ。

鴉取 楯丸お先にどうぞ！

ＧＭでは、まあ、奥義。

「眠気覚」『面倒な――』声ではない声の発音が徐々にぶれて、夜の街の闇に響く。

「眠気覚」そのまま宵闇を伝って、その言葉が届くのと同じように、あらゆる距離に音の速さで蛇が散る！　範囲攻撃だよっ。

「眠気覚」対象はもちろん全員だ。射撃戦てきなものを２点、受けてもらいましょうか。

加佐見 エリカ【御斎魂】使っても宜しいでしょうか？

ＧＭほい。目標値に－２修正、あんまり関係ないけど５でファンブルです。

羽鳥 綾乃……此処は飛ばし所っすかね？

ＧＭでしょうね。演出修正あったらどうぞ。あーあこんなときに優良ちゃんがいればなー。

羽鳥 綾乃貼って置いた糸が先生の手前で蛇の頭を数匹はね飛ばす。＋１点の修正をどうぞ。

加佐見 エリカかっけぇ！　ありがとうございます！

羽鳥 綾乃ミドルで戦闘不参加者は、ラウンド１回修正を１点マイナスかプラスか付けることが出来ます。

羽鳥 綾乃今回は【御斎魂】に＋１の修正を入れました。

ＧＭ一応、センパイの感情修正も乗りますね。入れます？

鴉取 楯丸あ、そうですね。載せましょう。他に使いどころはなさそうだ。

ＧＭまあいいや。ダイスロールをどうぞっ。

加佐見 エリカ身体に纏わる蛇を振り払う。「……ここで、倒れるわけには……」

加佐見 エリカ≪意気） (2D6>=5) → 12[6,6] → 12 → スペシャル（生命点１点か変調１つ回復）

ＧＭお前ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

加佐見 エリカｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ

鴉取 楯丸よしよし。

羽鳥 綾乃我々の修正の意味……ってか先生優秀すぎィ！

九頭龍 裁すげー！

ＧＭ特に何も潰れてないから回復はしないけど成功だよ！　今のでダメージ無効化っ。なんかカッコいい演出とかどうぞ！

加佐見 エリカ足に、腹に、腕に、顔に、蛇がまとわりつく。

加佐見 エリカ「……大学で総合英語Ａを教える女忍者なんか、実践慣れしてないとでも思いましたか？」

加佐見 エリカ顔に纏わるそれを引きはがす。痛みを噛み殺し、睨みつける。「……残念でしたねぇ」

「眠気覚」「その程度は想定内、ゆえの手駒でしたが――」舌打ち、「こうなってしまっては意味もない。しくじりました」

「眠気覚」不利を認めつつも、声に人間じみた感情の色はない。

ＧＭぱぱんとパイセンは仲良く２点ダメージを受けてください。なかよしだよ。やったね。

鴉取 楯丸はい。確定ダメージは同時行動のあとですが、【頑健】を２つ潰しますね。

ＧＭ範囲攻撃なので……任意の分野をふたつ、潰してください。自分が「特技」を持ってる分野はできるだけ避けて潰すんだよー。

九頭龍 裁忍術と妖術ですね、戦闘の恐ろしさよ……

鴉取 楯丸はい。これで楯丸とパパんは戦闘から脱落が確定します。

ＧＭでもプロット６の同時行動処理中なので、センパイの手番の処理が終わるまで脱落は保留されるのです。

ＧＭ……というわけで、おふたりがお好きにダメージ描写とかしたあと、センパイの番です。せんぱーい、勝負所っすよー。

鴉取 楯丸です。はい、では、こちらの行動をいきましょう。

鴉取 楯丸【凶手】。

鴉取 楯丸≪砲術≫ (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

鴉取 楯丸成功です。では、【接近戦攻撃≪召喚術≫】の判定で、奥義を切ります。

鴉取 楯丸スペシャル値１０。完全成功・輝きの効果で強制スペシャル。

鴉取 楯丸【一角】の効果で、スペシャル以外は回避不可能です。

鴉取 楯丸描写より先に、回避判定をどうぞ。

ＧＭひでえ話だ。いっかくつかいにはひとのこころがないのか！

ＧＭ回避しましょう。スペシャルのみ。

「眠気覚」≪兵糧術≫ (2D6>=12) → 8[2,6] → 8 → 失敗

「眠気覚」ですよねー！

「眠気覚」い、いちでぃーろくをどうぞ……（ぷるぷる

鴉取 楯丸(1D6) → 1

鴉取 楯丸く。

鴉取 楯丸やってしまったな。だが、いい。【凶手】が通っただけでも有難い。

鴉取 楯丸スペシャルの回復はこれどうしましょうか。

ＧＭうーん……同時ダメージ適用前だからなしかなあ。

鴉取 楯丸ＯＫ。

鴉取 楯丸では描写。ボトルアクション式ライフルの引き金を引く――その正体は特殊改造ネイルガン（釘打ち銃）。装填しているのは真鍮製の釘。龍脈に打ち込むはずのそれに星々の魔素を込め、複雑な軌道を描いて眠気覚に迫る。

鴉取 楯丸放たれた釘は回避軌道を予測済みであるかのように吸い込まれ、穿ち、体内で魔素は暴れ狂う！

鴉取 楯丸……が。

鴉取 楯丸「浅いッ……！」忌々しく舌打ち。極度の集中か、迫り来る蛇から避けきれない！

「眠気覚」……残念ですね。もしかしたら、人間体のほうを狙いすぎたのかもしれません。

「眠気覚」しかしダメージは通ります。「……そこですか」気配だけだった敵の方角を攻撃から捕え、蛇を放ちましょう。

「眠気覚」望遠鏡越しに、「なにをそんなに興奮しているんだ」とでも言いたげな、心底不思議そうな表情が映る。

ＧＭさてさて、ダメージ確定処理のお時間ですが……。その前に、やることがあるようですね。

九頭龍 裁では、【沈黙】の判定よろしいでしょうか？

鴉取 楯丸お願いします……！

九頭龍 裁≪調査術≫ (2D6>=5) → 8[2,6] → 8 → 成功

ＧＭちっ。

鴉取 楯丸よしっ！！　やった！！！

羽鳥 綾乃やったね！

ＧＭではセンパイの奥義情報は共有されません。ぷー。

九頭龍 裁よし！　じゃあちょっと描写を……

九頭龍 裁「ぐっ……！」裁は自らの手抜かりを恥じた。見敵のうえ、あわよくば攻撃……などと半端な考えが裏目に出た。

九頭龍 裁見敵か攻撃、どちらかに徹すべきだった。「ふん、先手はくれてやる……だがタダではやらんぞ」

九頭龍 裁「これが本当の情報戦だ！」

ＧＭではそれぞれ手傷を負い……、プロット６の処理が終了。ダメージが確定。ぱぱん・せんぱい・眠気覚さんは脱落が確定しますね。

ＧＭせんせが自動的に勝者です。……戦果の選択をどうぞっ。

加佐見 エリカりょかいです。戦果、プライズないですしねぇ。

鴉取 楯丸悩むようでしたら、眠気覚へのマイナス感情が理想的かしら。判定ペナルティを与えることができます。

羽鳥 綾乃敵にマイナスを取って、−修正を与えるのが良いかな、と。迷われるようでしたら。

加佐見 エリカおぉ、そうします。ありがとうございます。

加佐見 エリカ普通に考えて怒りとかですね。

ＧＭいいのよ殺意でも。特にデータ上の意味は変わらない！　お好みでっ。

加佐見 エリカキャラに引き摺られるのがちょっと怖いので怒りにしておきますね。

ＧＭすごい理由だ！

ＧＭ勝利演出とかあったらどうぞ。とはいっても、……これで第３サイクルは終了、おそらくこの戦闘をロール上継続したままクライマックスでしょう。こう、怒りの獲得演出って感じかな。

加佐見 エリカ命を狙われていると言っても、実感は薄かった。私自身に直接的に危害が及んだわけではなかった。

加佐見 エリカけれど、思い知った。相手は人間ではない。情も、遠慮も要らない。それに、何より――

加佐見 エリカ「……自らの欲のために生徒を危険な目に遭わせ、学問を愚弄する貴方を……許すわけにはいきません」

加佐見 エリカ塾講師をにらみつけた感じで、シーン締めます……！

ＧＭはいっ。

ＧＭこのあとクライマックスに入る前に、ちょっと演出を入れたい――、ですが、時間的にはそろそろＧＭがきついですね。

ＧＭ次回冒頭にお時間とってしまいますが軽く演出入れて、クライマックス突入と参りたいのですが。よろしいでしょうか。

九頭龍 裁大丈夫です！

羽鳥 綾乃はーい、了解いたしました！

鴉取 楯丸はい、大丈夫です！　了解であります！

加佐見 エリカ了解です！

ＧＭはいっ、では本日はありがとうございました！　自由解散としましょう。

加佐見 エリカ

器	体	忍	謀	戦	妖	（特記事項なし）
○	○	○	○	○	○

九頭龍 裁

器	体	忍	謀	戦	妖	（特記事項なし）
○	○	×	○	○	×

鴉取 楯丸

器	体	忍	謀	戦	妖	（特記事項なし）
○	○	○	○	○	○