国立兵站大学Ｗｅｂシラバス

ＧＭというわけで、本日はおあつまりいただきありがとうございます。

ＧＭシノビガミ「へえ……講師が死ねば全員に単位が出るんだ……」始めていきたいと思います。

ＧＭ「単位」とは、なんか詳しいことは私も詳しくないですが、大学を卒業するにあたって取らなくちゃいけないやつです。

ＧＭ単位の扱いや難易度は大学によってまちまちで、サボってなきゃ普通取れる単位もあれば、本気で勉強しても取れない単位もあり、また、その学部の指向する学問とはちょっとズレた教養科目が卒業上必須になっていて学生を悩ませたり――

ＧＭだから単位が取れない人全員がサボり魔ってわけじゃないのです。それは覚えておいてあげてね！

ＧＭしかしどんな大学生にとっても、単位が取れないのは死活問題であることにかわりはありません。これは、そんな大学生たちのある平和な大学生活を描いたシナリオのはずです！

ＧＭよろしくおねがいします！

ＧＭでは、まずみなさんの簡単な自己紹介から始めましょう。

ＧＭ１番のあなろぐさんから順番に、プレイヤー自身・キャラクターの簡単な自己紹介と、キャラクターシートをお願いします。

あなろぐ時計はい。あなろぐ時計と申します。シノビガミセッションは２回目だったりします。至らないところなどなど多くあるかと思いますが、楽しく遊べたらいいなと思います。

加佐見 エリカＰＣ１の加佐見 エリカです。童顔のアラサーの先生です。小柄でおっぱいで温和な先生です。

加佐見 エリカ喋っているうちに語尾の声が小さくなるタイプの人。ふわぁっとした雰囲気ですが、大柄な男子生徒に話しかけられたりするとびくぅっとします。シノビとして大人として大丈夫だろうか。

加佐見 エリカ学校では白衣が標準なため、あんまり色気はないですが、（殴りたくなる方の）小動物系女子としてどうにか逃げ延びます。

加佐見 エリカ宜しくお願いいたします！

ＧＭでは、続いてＰＣ２の綺月さん！

綺月桜はい、この度ＰＣ２をやらせていただきます綺月桜です。ビガミはまだ初めて半年ほどの初心者です。

綺月桜色々拙い点もあるかと思いますがよろしくお願いします。

羽鳥 綾乃羽鳥 綾乃。ほえほえした夜顔です。

羽鳥 綾乃チュッパチャップスくわえてますがよく噛み砕きます。

羽鳥 綾乃「ごめんねー。お仕事だからさー？　ちょっとお星様になってほしいんだー（隠語）」

羽鳥 綾乃どうぞよろしくお願いいたします！

ＧＭでは、３のあいおうしいさん、こんな感じで自己紹介をどうぞー。

あいおーしーはい！　今回が初のシノビガミというかＴＲＰＧになります。あいおーしーと申します。色々とお手間をとらせるところもあるかもしれませんが、よろしくお願いします。

九頭龍 裁九頭龍 裁さん、切れ者だけど親バカ（しかもかなり悪い方に）なのがたまにきずです。

九頭龍 裁「あの子はやればできる子なんだよ……」が口癖だったりします。どうぞよろしくお願いします！

ＧＭではでは、最後によはんさん。

よはんはーい、よはんです！　この中ではＴＲＰＧ歴長いほうだとおもいますので、ルール面で気になることがあればあればどうぞお気軽におたずねください。

よはん基本的にはＧＭ裁定が多いですけど、負荷が一極集中するとたいへんですしね！　分散！

鴉取 楯丸鴉取 楯丸。２回ほど留年済みの２４歳がけっぷち！　卒業後は斜歯忍軍月面支部に新卒配属される予定の魔術師です！

鴉取 楯丸ここで卒業を逃すと内定取り消しの憂き目にあいます。非人道的で知られる斜歯忍軍においては、内定取り消しとは事実上の実験動物宣告です！　具体的には功績点が２点以下だとモルモットエンドだ！

鴉取 楯丸…………。何の偶然か知りませんが、エリカさんとは白衣、綾乃さんとは苗字の音、裁さんとはキャラ絵と設定がかぶっています！！！　どういうことだ責任者出てこい！！　キャラかぶりがすぎる！！！

鴉取 楯丸さっきから文字色も決まらないでウロウロしています。果たしてキャラ立てには成功するのか！　そして単位は手に入るのか！　楽しいセッションになるようがんばります！　みなさまよろしくお願いします！

ＧＭでは、軽くＮＰＣの紹介を。

九頭龍 優良九頭龍 優良くんちゃん、たぶん今年卒業の２２歳です。裁さんちのボンクラ娘で、楯丸パイセンとは歳の離れた同級生にあたりますね。

九頭龍 優良政治家職の父親から甘やかされて育ったのと、運動部で色気のない育ちをしたせいで、華の女子大生とは思えないボンクラに育ってしまいました。単位もつねにギリギリです。やったね。

九頭龍 優良基本的に明るくて賑やかな、講義より飲み会が好きそうな子です。そんなＮＰＣの単位の明日はどっちだ。

ＧＭというところで、セッション本編に入りましょうか。

ＧＭまずは導入フェイズとなります。基本的にはＰＣ番号若い順に、１の講義風景、2が依頼を受けるところ、３とＮＰＣの親子風景とか、４の……４のなんだ……？

ＧＭ４のなんか、という順番でやっていきたいと思っております。

鴉取 楯丸ＯＫ、どうにかしましょう。了解であります！

ＧＭではまず１番のあなろぐさんから、かるく講義風景をやりましょう。大丈夫でしょうかー？

加佐見エリカはーい。

加佐見エリカじゃあ、始めますね。

加佐見エリカ「え、と……」教室はがやがやと煩い。腕時計に目をやっても、壁の時計を見ても恐らく、講義が始まる時間。

加佐見エリカ「出欠を、取ります……」教宅に手をついて教室の奥を見まわすまでもない。講師である私の声は、何処まで届いているのだろうか。

加佐見エリカ煩い、そして、空席の多い、教室。

加佐見エリカ一通り、出欠を取り終え、「……もうすぐ、テスト期間です。自信がない人は、ちゃんと……授業に出るように……してくださ、い……」

加佐見エリカ空席の多さは、講師としての能力の低さの象徴だ。私の講義なんか出る価値もない、のだろう。

加佐見エリカ私の講義の単位だって、落としたって構わないと思われているのだろう。生徒たちがそう思っているのなら、そうなんだろう。

加佐見エリカ「……それでは、授業を……きゃっ！」

加佐見エリカばさ、と音。派手な音と言うわけでもないのに心臓が跳ねる。床に散らばったレジュメを拾うためにかがみこむ。

加佐見エリカ「すみません……すみません……」

加佐見エリカ誰に謝っているのやら、分からないけれど。生徒たちの視線が痛い。欠席の生徒が多くて、よかったのだろうか。

加佐見エリカ特命教師派遣委員会から派遣された忍者。それが私の肩書だったはず、だけれど。

加佐見エリカ私がそんなご立派な人間じゃないことは、私がよく知っている。いや、誰だって知っているかもしれない、けれど。大勢の前に立つというだけでも、体力も気力もすり切れる。私だって、本当は事務仕事がしたかったのに。

加佐見エリカ顔を上げる。生徒の数を数えて、レジュメを配る。手渡す時に前の席に座っている生徒と距離が近くなる瞬間が嫌いだ。私よりも一回り年下の生徒の視線が突き刺さる。消えてしまいたい。これが、私の仕事であって日常だった。

加佐見エリカこんな感じで、特にＧＭさんからなにもなければシーン締めでお願いします。

ＧＭはーい。では、そんな生徒たちからの居心地の悪い視線に囲まれながら。

ＧＭＰＣ１導入はここで切りましょう。おつぎ、綺月さん！

羽鳥 綾乃前から回ってきたレジュメを見つつ、コーラ味の飴を舐める。

羽鳥 綾乃「大変そうだねぇ……」

羽鳥 綾乃必死に説明している姿に威厳はなく。押せばあっさりと崩れるのではないか、なんて考える。

羽鳥 綾乃改めて携帯を見るまでもなく、内容は覚えている。

羽鳥 綾乃匿名による、彼女の暗殺依頼。いつも通りのとても愉しいお仕事。

羽鳥 綾乃動けない彼女を少しだけ想像して、思わず飴を噛み砕く。

羽鳥 綾乃「ごめんなさいねぇ」

羽鳥 綾乃口先だけで謝っておく。内心？　そんなものは些細なこと。

羽鳥 綾乃嗚呼、とても、とても楽しみだ。

羽鳥 綾乃くつくつと笑いながら。ノートを取る振りをした。

羽鳥 綾乃で、問題なければ大丈夫です。

ＧＭはーい。ありがとうございました！

ＧＭではつづいてＰＣ３の導入です。場面変わって、娘さんと朝ごはんでも食べましょうか。

ＧＭそもそも講義やってるときになんで朝ごはん食ってるのかという話ですが、深く気にしないことにしましょう。なにかやりたいシーンとか希望ありますかー

九頭龍 裁了解です、こちらも遅い朝食を想定していましたので！

九頭龍 裁九頭龍裁は大きくため息を吐いた。

九頭龍 裁切れ者の市議として知られる彼が目下――いや、常に抱えている悩みの種。

九頭龍 裁裁は言う。「あの子はやればできる子なんだ」と。

九頭龍 裁市民は言う。「あんなにいい議員さんはなかなかいない。あれで娘がボンクラでさえなかったら……」と。

九頭龍 裁そう、裁が抱える悩みとはつまり、目の前で遅い朝食を食べている娘のことだ。

九頭龍 裁「なあ優良、きょうは講義の日じゃなかったか？」

九頭龍 優良「あ！」顔をあげて、口についていた納豆ごはんを慌てて拭い、

九頭龍 優良「わりと大丈夫です父さん！　３限は１３時からなんで！」と、曇りのない澄んだ目でハキハキと応えるボンクラ娘。

九頭龍 裁「そうか、それならいいんだ」裁はそう答えたものの、本当は優良が２限目の英語を履修していることを知っている。

九頭龍 裁そしてその英語の単位が危ぶまれているがゆえに、卒業の危機を迎えていると言うことを。

九頭龍 裁知っていてあえて尋ねてみる。「優良、お前ももうじき卒業だが、単位の方は大丈夫かな？」

九頭龍 優良「なんとかなりますってー、これでも試験勉強頑張ってますし！　本当に！」

九頭龍 優良無駄にガッツポーズとかしながら、１杯目の納豆ごはんを片付け、２杯目をよそって鮭ふりかけごはんに。

九頭龍 優良……ちなみに、試験勉強を頑張っているのは本当だ。結構夜遅くまで頑張っていることは、親の立場からならわかるはず。

九頭龍 優良それで肝心の出席を落としているところが、まあ、ボンクラたるゆえんと言うところか。

九頭龍 裁「そうか、それならいいんだ」この子はやればできる子だ。彼女の言葉通り、頑張っているのも事実だ。

九頭龍 裁だがそれでも、周囲の環境が彼女の実力を十全に発揮させないことがあるのもまた事実だ。

九頭龍 裁そんな時、親ならどうするべきか。決まっている。娘のために万難を排すのが親の役目だ。

九頭龍 裁最早、とるべき道は決まった。娘のためならば手段を選んではいられない。

九頭龍 裁「頑張れよ、優良はやればできる子なんだから」

九頭龍 優良「は……はい！」と、やや困ったような笑顔で元気よく返事をして、

九頭龍 優良登校中用のランチパックを５個ほどカバンに放り込みながら、「じゃ、行ってきます」とぱたぱたと大学へ向かう感じでシーンを〆ましょう。

ＧＭではでは、最後に楯丸さんの……月面？　月面……。

鴉取 楯丸某月某日。斜歯忍軍・月面支部。

鴉取 楯丸ここには今、斜歯の将来を担うフレッシュな新人たちが集っている。たがいに胸襟を開き、のどかに将来の展望を語らい合っていた。座長はジーニアス斜歯その人である。

ジーニアス斜歯「えー、ここ斜歯忍軍・月面支部は斜歯忍軍の宇宙開発、その最前線を担う名誉ある職場です。来年から新社会人となる諸君は、斜歯の各流派から……」

鴉取 楯丸機械化素体だけを送り遠隔操作で胸部装甲を開いては閉じているのが鍔鑿組出身の学生。文字通りフレッシュなクローン０歳児の彼が指矩班からの学生。鴉取楯丸は御釘衆からの内定者である。

鴉取 楯丸（しまった。精神体だけ送ればよかったか）タイムラグを隠し切れない鍔鑿組のほうを見て悔やむ。と、そのとき、はるか地球上からかなりのタイムラグを経て、楯丸の端末にメッセージが届きます。

鴉取 楯丸よし、同じ講義受けてる友達からにしましょう。「出席ヤバイけど大丈夫？」という文面。

鴉取 楯丸計算しているから大丈夫だ、と思いつつ、不安に駆られて、その場で計算しなおしてみたところ……

鴉取 楯丸……足りない。

鴉取 楯丸「――しまった！！！！」がたり。と立ち上がる。月面基地は重力が１Ｇに満たず、椅子がふわりと宙に浮く。

鴉取 楯丸頭をごりごりと掻いて、周囲をみて、「……あー、いえー、なんでもありませんー」座る。

鴉取 楯丸（うーむ……泣きついても土下座してもレポートを頼み込んでもダメそうだな……）ぽちぽちと端末を操作しつつ、思案する。これは一計を案じねばなるまい。

鴉取 楯丸――と、そのとき。ある文面が目に入る。

鴉取 楯丸「へえ……講師が死ねば単位が出るんだ」

鴉取 楯丸と、ここでシーンを閉じましょう！

ＧＭはぁい。ありがとうございました。

ＧＭこうして各々の雑な思惑が絡み合い――メインフェイズ突入です。