不死のラビリス使いが行き交うヴェネローゼにおいても、ある種の「力」を持つ生者はいる。
たとえば伝統ある権力。たとえば魅力ある人柄。たとえば……類まれな芸術的才能。そういった替えがたい存在は、ラビリス使いにも一目置かれ、ときに多くの保護を得て、ラビリス使いひとりふたりでは手出しできない存在となりうる。
市街でひときわ賑わうブティックの女主人もそのひとりだ。
不死のラビリス使いが行き交うヴェネローゼにおいても、ある種の「力」を持つ生者はいる。
たとえば伝統ある権力。たとえば魅力ある人柄。たとえば……類まれな芸術的才能。そういった替えがたい存在は、ラビリス使いにも一目置かれ、ときに多くの保護を得て、ラビリス使いひとりふたりでは手出しできない存在となりうる。
市街でひときわ賑わうブティックの女主人もそのひとりだ。
参加PCに対する指定は特にありません。
ただし、アイテム/貴重品の残り所持枠で目的の達成しやすさが変化し、1人につき2枠以下であると全員の目的の達成が不可能になります。注意してください。
風の噂か、それとも本人と接する機会があったのか、PCたちは「ブティックの女主人のお願い事」を耳にします。
なんでも、新作商品に使うための宝石の数が足りていないのだとか。迷宮から宝石を集めてきてもらえたら、100ヴェネローゼ・ポンドぶんにつき1回、何か店のサービスをするという話なのですが……。
PCは、それぞれ、下記の≪「宝石箱」プロローグ表≫を振るか、自分のキャラクターに合っていると思うものを選択します。
サイコロを1つ振り、数字に対応する内容を見てください。 | |
1,2 | 場所:自由 君は純粋に、女主人の作品のファンのひとりだ。彼女の新作衣装やアクセサリーを入手できるなら、ひと仕事くらい安いものである。 目標値5の調査判定に成功すれば、君は目的「女主人にお願いを聞いてもらう」を獲得できる。 |
3,4 | 場所:自由 君はファッションには興味はないが、彼女の評判くらいは聞き及んでいる。新作の限定商品でも手に入れば、その価値は宝石をたやすく上回るだろう。 目標値5の調査判定に成功すれば、君は目的「女主人にお願いを聞いてもらう」を獲得できる。 |
5,6 | 場所:自由 君は、実は自分の身体特徴のどこかについて強いコンプレックスを抱いている。肉体改造がうりのラビリス使いといえど、外見を繊細に変えるには、センスのある人物の協力が不可欠だ。 目標値5の調査判定に成功すれば、君は目的「女主人にお願いを聞いてもらう」を獲得できる。 |
通常の≪シーン表≫を振ってセッションを進行してください。
ただし、≪戦果表≫や「探索」において、【宝玉】のかわりに、そのときの階層に応じて以下のアイテムを入手できます。
これら4つのアイテムは、通常の【宝玉】として使用することも可能ですが、もちろん使うとなくなります。また、アイテム/貴重品の所持数限界にも注意してください。
階層 | アイテム | 価値 |
1~3 | 【ターコイズ】 | 20ヴェネローゼ・ポンド |
4~6 | 【ガーネット】 | 30ヴェネローゼ・ポンド |
7~9 | 【トパーズ】 | 40ヴェネローゼ・ポンド |
10~ | 【オパール】 | 50ヴェネローゼ・ポンド |
迷宮を「脱出」したときに、パーティー全体で所持していた上記4つのアイテムの価値を合計します。100ヴェネローゼ・ポンドごとに、PC1人の目的が達成できます。
全員ぶんのお願いごとが聞いてもらえそうにないときは、話し合うか、じゃんけんでもしましょう。
依頼人を酒場の主人にして【携帯食】相当の食材を集めたり、怪しい老婆にして【砂時計】相当の謎アイテムを集めるシナリオにもできます。
ただし、振り直しアイテムである【宝玉】をあまり持てなくなってしまうため、このシナリオと同じ難しさになるとは言いがたいでしょう。微調整を考えてみるといいかもしれません。